乙仲アパートメント(栄町ビル)、現在は2Fコンクリート打設が終了し3F壁配筋まで工事が進んでいます。
本工事の特徴の一つとして打放しコンクリートの表情があります。
お施主様の希望で内部の型枠材を一般に流通している型枠材(パネコート)ではなく
ウレタン処理のしていない、つまりベニヤに撥水材を塗布しただけの型枠材を使用しています。そうすることでパネコートを使用したようなテカテカの打放しコンクリートではなく、ベニヤの木目がコンクリートに転写された荒い感じの表情のコンクリートに仕上がります。見た目も味がありとても良い感じに仕上がっています。
ただし当然良いことばかりではありません。
コンクリート打設の難易度が上がります。ジャンカが出来やすくなりますので入念な打設計画が必要となります。また転用回数が減ると同時に他現場で使用する機会がめったにないので一現場限定となる可能性が高いです。
他には1回使用毎に型枠材に付いたコンクリートの清掃と撥水材の塗布をしなくてはならなくなるので大工さんの手間が増えます。
最後に一番大きな問題が稀に表面の硬化不良が出ることがあります。
構造上は問題ないレベルなのですがこれば出てしまうと打放しコンクリートとしては致命的です。補修は可能ですが、、、おそらく木の灰汁などが原因と考えられますが、本現場でも数枚の型枠材で表面の硬化不良が発生しました。型枠材の品質も均一ではないのでしょうが、どの枠に硬化不良が発生するか打設前にはわかりません。
表面硬化不良の防止対策としては一度使用したベニヤを使用すると次からは大丈夫です。新品のベニヤの場合、稀に発生します。
もう一つは本現場でもお施主様の推奨もあり塗布したのですが、型枠材用の表面硬化剤があります。商品名はノックスコートです。あまり知られていません。
3Fスラブで塗布後、また脱型前なので塗布した型枠材と塗布していない型枠材でどのような違いが出るのかはまた本ブログで報告します。ちなみに2Fスラブでは塗布していませんが硬化不良は出ませんでした。ん〜難しい、、、
とまあリスクはありますが対策さえしっかりとすれば面白い仕上が期待できると思います。打放しコンクリートのテカテカ感がキライな方にはオススメです。
新しい現場毎に次から次へと新しい発見がありいろいろと勉強になりますね〜。
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かじの (水曜日, 10 7月 2013 10:09)
大変そうですが面白ろそうですね!頑張ってください!!
timebranch (水曜日, 10 7月 2013 18:03)
コメントありがとうございます。
あと少しです。がんばります。
カジノ先生もガンバです。